Supercritical、約18億円を調達

炭素除去市場のスーパークリティカルが約18億円を調達

6月22日、炭素除去市場のSupercriticalは、二酸化炭素除去(CDR)ソリューションの加速的拡大を支援する目的で、シリーズA資金調達で1300万ドル(約18億円)を調達したと発表した。

昨年発表された気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の画期的な気候変動緩和研究によると、温暖化を1.5℃に抑えるシナリオには、今後数十年間にわたり年間数十億トン規模の二酸化炭素除去方法が含まれている。しかし、同報告書では、二酸化炭素を回収・貯蔵する既存のソリューションは複数存在するものの、そのほとんどが初期段階にあり、現在のところ規模が限定的であるとも指摘している。

ロンドンを拠点とするSupercriticalは2021年に設立され、吟味された炭素除去ソリューションに焦点を当てた炭素クレジット市場を提供し、企業のネット・ゼロ達成を支援している。同社は世界最大級の炭素排出権マーケットプレイスであり、企業購入の35%を占めている。

新たな資金調達ラウンドは、ライトスピード・ベンチャー・パートナーズが主導し、RTPグローバル、グリーンコード・ベンチャーズ、MMCベンチャーを含む他の投資家が参加した。

Supercriticalによると新たな資金調達は、チームの拡大、新たな購入モデルの革新、製品提供の拡大、新規顧客の獲得に充てられる。

【参照ページ】
(原文)Supercritical, a carbon removal marketplace aimed at tech firms, raises $13M Series A led by Lightspeed
(日本語訳)テック企業を対象とした炭素除去マーケットプレイスのSupercriticalが、Lightspeedが主導するシリーズAで1300万ドルを調達

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. 2025-7-10

    EUタクソノミーの簡素化で企業の負担軽減へ―欧州委、報告義務緩和を採択

    7月4日、欧州委員会は、EU共通の分類基準であるEUタクソノミーに関する一連の簡素化措置を採択した…
  3. 2025-7-9

    ISSB、SASB基準の包括的見直し案を公表

    7月3日、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は、SASB基準の改訂案およびIFRS S2実…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る