EUとノルウェー、気候変動対策とグリーン・トランジション支援のための提携を締結
4月24日、ノルウェーのヨーナス=ガール・ストーレ首相と欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、気候・環境保護に関する共同行動を強化し、クリーンエネルギーと産業の移行に関する協力を促進することを目的として、ノルウェーと欧州連合の間で「グリーンアライアンス」を立ち上げると発表した。
EUとノルウェーは、2030年までに55%の排出量削減を目標とし、2050年までに気候中立を約束するなど、同様の気候目標を掲げている。ストーレ首相とフォン・デア・ライエン委員長 は、2022年2月に気候・エネルギー・産業協力の強化計画を発表し、その後、バッテリー生産、重要原材料、エネルギーなどの分野での協力強化に向けた話し合いを行ってきた。
新しい同盟の主な重点分野には、気候変動対策への取り組みを強化し、気候変動への適応、炭素価格、炭素除去、炭素の回収・輸送・利用・貯蔵などの分野での協力や、生物多様性の損失、森林劣化、森林減少の阻止と回復、循環経済の推進、プラスチック対策などの環境問題への協力強化、化学物質や廃棄物の管理、持続可能な海洋管理に関する世界基準の策定などがある。
その他のグリーンアライアンスの優先分野としては、水素やオフショア再生可能エネルギーに焦点を当てたクリーンエネルギー転換の加速、グリーン産業転換の支援、輸送の脱炭素化、規制・ビジネス協力の強化、脱炭素化再生可能エネルギーやバイオエコノミーに関する研究・教育・イノベーションに関する協力、持続可能な金融・投資の推進などがある。
【参照ページ】
(原文)Norway and EU establish Green Alliance
(日本語訳)ノルウェーとEUがグリーンアライアンスを設立