NZAOA、アセットマネージャーの気候政策への関与を評価するための4つの主要原則を概説

4月4日、2050年までの運用ポートフォリオのカーボンニュートラルにコミットするアセットオーナーのイニシアティブ「Net-Zero Asset Owner Alliance(NZAOA)」は、新ディスカッション・ペーパー 「気候政策への関与とネット・ゼロコミットメントの整合性」 を発表した。資産運用会社の気候政策への関与を評価するためのベストプラクティスを概説した。

ベストプラクティスは、4つのテーマで構成され、それぞれが重要な原則を特徴としている。

  • ガバナンス:資産運用会社は、気候政策への関与の戦略について説明するガバナンスの枠組みを公表すべきである。また、直接的・間接的な気候政策への関与や気候政策への関与に関連するスチュワードシップの実践について、どのような監視メカニズムが存在するのかを示すべきである。
  • 整合性: 資産運用会社は、直接的・間接的な気候政策への参画を、表明した気候変動へのコミットメントと整合させなければならない。
  • スチュワードシップの実践: 資産運用会社は、気候政策への関与に関連するスチュワードシップの実践を、表明された気候変動へのコミットメントと整合させなければならない。
  • 透明性の確保:資産運用会社は、本稿で説明した原則や慣行との整合性につい て十分な情報を提供する開示を行うべきである。

【参照ページ】
(原文)Net-Zero Asset Owner Alliance outlines four key principles for evaluating asset managers’ climate policy engagement
(日本語参考訳)NZAOA、アセットマネージャーの気候政策への関与を評価するための4つの主要原則を概説

関連記事

“ランキングのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 炭素会計導入のヒントと最新ツールの動向

    2025-1-22

    炭素会計導入のヒントと最新ツールの動向

    温室効果ガス(GHG)の排出削減が企業の重要課題となる中、「炭素会計」はその解決策として注目を集め…
  2. 2025-1-21

    アメリカがパリ協定から離脱表明、気候変動対応も転換。

    1月20日、アメリカのトランプ大統領は、地球温暖化対策の国際枠組みであるパリ協定からの離脱を正式に…
  3. 2025-1-20

    モルガン・スタンレー等の米大手銀行がNZBA脱退。GFANZは再編を発表し資本獲得へ

    1月2日、ロイターによれば、投資銀行のモルガン・スタンレーは、ネットゼロ・バンキング・アライアンス…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る