SEC、Keurigに対し製品のリサイクル可能性に関する不正確な発表で訴訟

9月10日、米国証券取引委員会(SEC)は、Keurig Dr Pepper Inc.がKカップのリサイクル可能性に関して不正確な発表を行ったとして、同社を訴えたと発表した。この訴訟を和解するため、Keurigは150万ドル(約2.1億円)の民事罰金を支払うことに同意した。

SECの命令によると、Keurigは2019年および2020年の会計年度の年次報告書で、自社のリサイクル施設でのテストが「Kカップが効果的にリサイクルできることを確認した」と述べた。しかし、Keurigは、米国の主要な2つのリサイクル企業がKカップ収集によるリサイクルの商業的実現性について重大な懸念を表明し、現時点ではリサイクルを受け入れる意図がないことをKeurigに伝えていた事実を開示していなかった。2019年度、Kカップの売上はKeurigのコーヒーシステム事業部門の純売上の重要な割合を占めており、Keurigの子会社が行った調査では、環境への懸念が消費者がKeurigのコーヒーメーカーを購入するかどうかを決定する際の重要な要素の1つであることが示されていた。

Keurigは、命令の内容を認めることも否定することもなく、差し止め命令に従うことと、150万ドルの民事罰金を支払うことに同意した。

SECの調査は、ボストン地域事務所のマイケル・フランク氏、カサンドラ・H・アリアザ氏、スーザン・クック氏、ミシェル・T・ペリーロ氏によって行われた。

【参照ページ】
(原文)SEC Charges Keurig with Making Inaccurate Statements Regarding Recyclability of K-Cup Beverage Pod
(日本語参考訳)SEC、Kカップ飲料ポッドのリサイクル可能性に関する不正確な記述でキューリグ社を告訴

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-5-16

    EBA、EU域内銀行の気候リスク指数を初公開

    4月25日、欧州銀行監督機構(EBA)は25日、EUおよびEEA(欧州経済領域)域内の銀行セクター…
  2. 2025-5-16

    米国グリーンビルディング協会、持続可能な建築基準「LEED v5」を発表

    4月28日、米国グリーンビルディング協会(USGBC)はLEED(Leadership in En…
  3. 2025-5-14

    ニューヨーク市会計監査官、新たな排出削減基準を発表

    4月22日、ニューヨーク市会計監査官(Comptroller)のBrad Lander氏は、アース…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る