RMI、ロンドン金属取引所からデューデリジェンス基準の承認を獲得

 

4月18日、サプライチェーンの社会的責任を推進する国際的連合Responsible Business Alliance(RBA)のResponsible Minerals Initiative(RMI)は、RMIの「 鉱物サプライチェーンのための責任ある調達デューデリジェンス基準-全鉱物 」がロンドン金属取引所(LME)の承認を得たと発表した。LMEから条件付きで承認されたRMIの基準はこれで6つ目となり、バッテリー材料やグリーンエネルギー移行に向けた重要なデューデリジェンスツールとなっている。

RMIの「鉱物サプライチェーンのためのグローバル責任ある調達デューデリジェンス基準-全鉱物」は、世界中の金属を生産、調達、加工する単一金属および複数金属の施設に適用される、鉱物にとらわれない基準である。

本基準は、OECDの「Diligence Guidance for Responsible Supply Chains of Minerals from Conflict-Affected and High-Risk Areas」に基づいており、金属加工業者、統合加工および採掘事業、独立採掘事業、ならびに上流の貿易業者および輸出業者の責任ある調達慣行を検証するように設計されている。

これにより、LMEが条件付きで承認したRMI規格の数がまた一つ増え、現在では合計6種類となった。これらの規格は、LMEのデジタル資格情報登録機関であるLMEpassportでも公開されている。

【参照ページ】
(原文)Responsible Minerals Initiative Standards Recognized by the London Metal Exchange
(日本語訳)RMI、ロンドン金属取引所から「Responsible Minerals Initiative」規格の承認を獲得

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…
  2. 2025-9-12

    カリフォルニア州、気候関連財務リスク報告の指針を公表

    9月2日、カリフォルニア大気資源局(CARB)は「気候関連財務リスク開示ドラフト・チェックリスト」…
  3. 2025-9-10

    AI対応液冷データセンター共同開発、テキサスでENGIEとプロメテウス

    9月2日、ENGIEノースアメリカは、サステナビリティ志向のハイパースケールデータセンター開発企業…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る