Lloyd’s、400億円超のプライベート・インパクト・ファンドを立ち上げ

4月13日、保険・再保険会社の Lloyd’s(ロイズ)は、「Lloyd’s Private Impact Fund 」の設立を発表し、気候変動緩和、気候適応、サーキュラー・エコノミー、ソーシャル・インクルージョンなどのテーマで、サステナビリティに焦点を当てた資産に投資するため、当初2億5千万ポンド(約415億円)を割り当てる。

Lloyd’sによると、本ファンドは、投資収益とインパクトという2つの目標に取り組み、資本需要が供給を上回る分野をターゲットとし、各投資先は国連の持続可能な開発目標(SDGs)7つのうちの1つに沿ったものとなっている。本ファンドは、EUのSFDR規制の第9条の原則に合致することが期待され、サステナブル投資またはCO2排出量の削減を目的としている。プライベート・インパクト・ファンドは、プライベート・エクイティ、インフラ、自然資本、不動産などの分野でグローバルに投資を行う予定である。

本ファンドは、Lloyd’sが先月Schroders Solutionsと共同で発表した「Lloyd’s Investment Platform」の第一弾で、資産クラスを超えた一連の厳選ファンドからなり、Lloyd’sの投資家はそれらへの投資やファンド間の割り当てが可能である。同プラットフォーム上のファンドは、Schroders Solutionsの助言を受けた第三者によって運用される。

【参照ページ】
(原文)Lloyd’s Investment Platform launches Private Impact Fund with templates £250m initial allocation for sustainability-focused assets
(日本語参考訳)Lloyd’s、2億5千万ポンドのプライベート・インパクト・ファンドを立ち上げ

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