米鉄道会社Union Pacific、気候行動計画を発表しネット・ゼロ目標を設定
12月6日、米国最大規模の貨物鉄道会社Union Pacificは、2050年までに温室効果ガスの排出量をネット・ゼロにすることを目標とする新たな気候変動対策を発表した。また、温室効果ガス排出量の削減目標を達成するための取り組みや行動を詳述した気候行動計画の発表を行った。
この新たな長期目標は、2030年までに事業活動に伴うスコープ1および2のGHG排出量の絶対量を26%削減するという2030年の目標に追加されるものである。Union Pacificは、その2030年目標がScience Based Targets initiative(SBTi)に承認されたことを2月に発表した。
今回発表された計画では、より効率的な機関車群やエネルギー管理技術への投資を通じた運行効率の向上、環境的に好ましい陸上輸送手段としての鉄道の推進、新たなサプライチェーンの循環機会の探求など、いくつかのアクションが示されている。
また低炭素燃料の使用を増やし、2030年までにディーゼル車の総消費量の20%を目標とするなど、気候変動や持続可能性に関する業界団体との政策開発の取り組みに参加する。Social面では従業員主導のビジネスリソースグループ「プラネット・トラックス」を立ち上げ、同社の従業員が持続可能性の問題に取り組むことを目指している。
【参照ページ】
(原文)Union Pacific Announces Climate Action Plan to Achieve Its GHG Emissions Reduction Targets and Commits to Net Zero Target
(日本語訳) Union Pacific、GHG排出量削減目標を達成するための気候行動計画を発表、ネット・ゼロ目標へのコミットメントを表明