12月3日、英国政府は、環境法に盛り込まれた新たな措置の実施方法に関する協議を開始し、違法な森林破壊に対処するためにサプライチェーンの取り締まりを強化する計画を強化した。
この協議は、違法な森林破壊をこれまで以上に厳しく取り締まるという英国のコミットメントを示すもので、企業が現地の関連法に沿って生産された商品を使用していることを確認するためのデューデリジェンスを義務付ける計画を策定するのに役立つ。
この措置により、英国の大企業は、ココア、牛肉、大豆、コーヒー、トウモロコシ、パーム油など、大規模な森林破壊に関連する商品を、現地の関連法に則って生産されていない場合、使用することが違法となる。
森林減少の約4分の3は農業の拡大と関連しており、放牧動物のための道を作ったり、作物を育てるために土地が伐採されている。世界的に見ても、最近の熱帯林の減少の約半分は、商業的農業や木材プランテーションのための違法な伐採によるもので、主要な森林では90%に近い数字が出ている。そのため生産国と協力し、生産国の法律を守り、森林を保護する努力を支援することが重要である。
英国は、主要な商品の世界貿易の75%を占める28の生産国および消費国の政府と協力して、持続可能な開発と貿易対話を促進しながら、森林やその他の生態系を保護するための行動について共通のロードマップを作成した。このFACT(森林、農業、商品貿易)ロードマップはCOP26で発表され、5億ポンドの英国の資金援助によって実現を目指す。
【参照ページ】
(原文)Government sets out plans to clean up the UK’s supply chains to help protect forests
(日本語訳)政府、森林保護のために英国のサプライチェーンを浄化する計画を発表