世界経済フォーラム、回復中の旅行業界において、新たな困難に備える必要性を示す

5月24日、世界経済フォーラムは、最新の旅行・観光業に関する調査結果を発表し、COVID-19 の大流行で大きな打撃を受けた旅行・観光業が、世界の多くの地域で回復の兆しを見せていると明らかにした。その中でも日本、米国、スペイン、フランス、ドイツが上位にランクインしている。

国際観光とビジネス旅行全体では、まだパンデミック前のレベルを下回っているが、予防接種率の向上、よりオープンな旅行への回帰、国内および自然をベースとした観光への需要の高まりによって、旅行分野の回復が後押しされている。多くの企業や観光地は、こうした需要の変化に適応してきた。UNWTOによると、2021年1月と2022年1月の国際観光客数の差は、2021年全体の観光客数の伸びよりも大きいという。

世界的な健康危機から徐々に回復するにつれ、特にワクチンの入手が容易になり、健康上の制限が解除されるにつれ、旅行・観光セクターは、進化する課題とリスクに直面し続けるため、長期的な包括性、持続性、弾力性を組み込む措置を取ることが重要になる。

ポジティブなトレンドにもかかわらず、旅行・観光セクターは、回復に向けて多くのハードルに直面しており、これには、ワクチンの偏在、生産能力の制約、労働力不足、サプライチェーンの途絶などが含まれる。

【参照ページ】
(原文)New travel and tourism study shows need to prepare for future headwinds, as sector shows signs of recovery
(日本語訳)世界経済フォーラム、回復中の旅行業界において、新たな困難に備える必要性を示す

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-11-6

    CDPとTNFD、2025年質問票の対応マッピングを公開

    10月22日、CDPとTNFDは、CDP 2025年版企業質問票とTNFD開示推奨項目・指標との対…
  2. TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    2025-11-5

    TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    ※2025年11月4日公開済みの記事にTNFDが発行した「Nature in transition…
  3. 2025-10-29

    イベントレポート サステナビリティ経営フォーラム2025

    『本質に迫る対話とデータ活用 ~信頼を築く情報開示と戦略の再構築~』 ESG Journal…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る