林産企業Stora Enso、生物多様性と気候への影響をネット・ポジティブに

 

10月20日、林産企業のStora Enso社は、サステナビリティに関する目標を大幅に前倒しし、大気中のCO2を排出量よりも除去し、製品をリサイクルし、生物多様性を向上させる「ネット・ポジティブ・コントリビューター」になることを新たな目標として発表した。

今回の発表では2050年までに100%再生可能な製品およびソリューションを提供することや、2019年を基準として2030年までにスコープ1、2、3の温室効果ガス(GHG)排出量を50%削減することなど、一連の新しいサステナビリティ目標を掲げた。

同社は、2030年の炭素削減目標には、1.5℃シナリオに合わせて生産に伴う直接的な化石CO2排出量、購入電力や熱に関連する間接的なCO2排出量、およびバリューチェーン全体のその他のソースからの排出量を削減することが含まれると述べている。Stora Enso社によると、この目標はScience Based Targets Initiative (SBTi)によって承認されている。

また新たな野心の一環として、生物多様性の積極的な管理により、2050年までに自社の森林や植林地の生物多様性にネット・プラスの影響を与えることを約束した。種、生息地、景観レベルでの生物多様性を改善するために、2030年に向けた一連の行動が策定され、開始された。

【参照ページ】
(原文)Stora Enso sets ambitious goal of 100% regenerative solutions by 2050 and announces new 2030 sustainability targets
(日本語訳)Stora Enso、生物多様性と気候への影響をネット・ポジティブに

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