DHL、SAFで輸送時のスコープ3排出量へ対応

2月16日、ロジスティクス業界の大手ドイツポストDHLグループは、国際宅配便部門であるDHL Expressにおいて「GoGreen Plus」サービスを開始し、お客様が持続可能な航空燃料(SAF)を使用することで、輸送時のスコープ3排出量に対応することを可能にすると発表した。

DHLの「GoGreen」サービスは、国際的に認められた気候保護プロジェクトへの投資を通じて、輸送中に発生する排出量を相殺し、気候ニュートラルな輸送の選択肢を荷主に提供する。新サービスは、まず英国で開始され、今後数ヶ月のうちに全世界のDHL Expressの顧客に提供される予定だ。顧客は達成したい排出削減量やSAFの使用量を調整することができる。

DHL Expressは昨年、過去最大規模のSAFに関する2つの契約を締結し、今後5年間でbpとNesteから8億リットル以上のSAFを調達することを発表している。bpとNesteが供給するSAFは、廃油から製造され、従来のジェット燃料と比較してライフサイクルで最大80%の温室効果ガス排出削減が可能だ。

【参照ページ】
DHL EXPRESS LAUNCHES GOGREEN PLUS: FIRST GLOBAL EXPRESS COURIER TO GIVE CUSTOMERS THE OPPORTUNITY TO USE SUSTAINABLE AVIATION FUEL TO REDUCE EMISSIONS

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  2. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…
  3. GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    2025-6-30

    GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    サステナビリティ情報開示における基準間の整合性の確保は、ますます重要な課題となっている。CSRD(…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る