6月21日、総合コンテナ・ロジスティクス企業のA.P. Moller – Maerskは、グリーンメタノールで運航可能な中型コンテナ船6隻の新規発注を発表した。
揚子江造船グループが建造する新型のデュアル燃料船は、9,000個のコンテナを積載し、2026年と2027年に引き渡される予定である。この船は、Maerskの現行船隊の既存船腹を置き換えるもので、同社は、グリーンメタノールで運航した場合、年間45万トンのCO2eの温室効果ガス削減を見込んでいる。
今回の発表は、2021年の世界初のカーボンニュートラルなメタノール燃料コンテナ船の発注に始まるA.P. Moller – Maerskによる一連のグリーン燃料対応船の最新の動きとなる。今回の発表により、A.P. Moller – Maerskはメタノール対応船を25隻発注したことになる。同社は今月初め、化石燃料を燃料とする既存のコンテナ船をメタノールを燃料とする二重燃料船に改造する、業界初の改造計画を発表し、今後の改造計画も発表した。
A.P. Moller – Maerskは一連の炭素削減目標を発表した。その中には、2040年に全事業と全範囲でガス排出量ネット・ゼロを達成する目標や、2030年までに海上輸送船隊のコンテナ1個当たりの排出量を50%削減する目標、完全に管理されたターミナルからの絶対排出量を70%削減する目標などが含まれる。
【参照ページ】
(原文)Maersk to pioneer first container vessel conversion to methanol dual-fuel engine
(日本語訳)マースク、メタノール・デュアル燃料エンジンへのコンテナ船改造の先駆者に