7月13日、グリーンファイナンス研究所のネイチャー・プログラム(GFI Hive)は、英国自然保護金融機関グループ(G-FIN)を発足させた。金融セクター全体からの代表を擁する本グループは、英国の自然再生への投資の実現を支援する。
GFIは、生物多様性と経済の関係に関する報告書「ダスグプタ・レビュー」の知見に沿って、自然に投資する経済への移行を支援するという英国政府の広範なビジョンを達成するためには、今後数年が極めて重要であると指摘した。また、2023年グリーンファイナンス戦略で打ち出された、気候緩和と適応のための自然再生と自然に基づくソリューションへの民間部門の投資を動員するという野心も重要であると述べた。
本グループは、英国の自然金融に携わる金融機関であれば参加可能である。民間セクターの資金増加に関する英国政府の野望に対する障壁を特定し、また、関連する場合には、以下のような政府の主要なイニシアティブにフィードバックや意見を提供する。
- 2030年までに民間セクターによる自然への投資を年間10億ポンド(約1,800億円)とするHMTの目標に向けた進捗状況を追跡するための全国データベースの開発
- 統合性の高い国内自然市場の開発
- 英国のグリーン分類法の開発における土地・自然・適応システム諮問グループの提言
- TNFDの英国での導入
GFI Hive UK Financial Institutions for Nature Groupの初期メンバーは以下の20社である。
Abrdn、アビバ、バークレイズ、ブリティッシュ・ビジネス・バンク、クライメート・アセット・マネジメント(CAM)、ファイナンス・アース、グリーン・エンジェル・ベンチャーズ、フェデレーテッド・ハーミーズ、インパックス・アセット・マネジメント、ロイズ・バンキング・グループ、ナットウエスト・グループ、オークハム・ウェルス・マネジメント、オックスベリー銀行、ポセイドン・キャピタル、ラスボーン・グリーンバンク・インベストメンツ、シュローダー、スコティッシュ・ナショナル・インベストメント・バンク、トリオドス銀行、UBSオプティマス財団、英国インフラストラクチャー銀行。
本グループの設立は、グリーンファイナンス研究所の「建物のエネルギー効率化のための連合」と「道路交通の脱炭素化のための連合」の成功に続くものである。
【参照ページ】
(原文)New UK Financial Institutions for Nature Group created to support investment in nature recovery
(日本語参考訳)グリーンファイナンス研究所、「自然のための英国金融機関グループ」を新設