電力大手オーステッド、スコットランドでの洋上風力発電開発を受注

close up photo of white windmill

2022年1月17日、デンマークの電力大手オーステッドは、スコットランドの王室資産管理会社クラウン・エステート・スコットランド(CES)が有するスコットランド北東部沖の新しい浮体式洋上風力発電所のパートナーとして、オーステッド、Falck Renewables、BlueFloat Energyコンソーシアムが選定されたと発表した。

今回の選定は、CESの洋上風力発電リース事業「ScotWind」を通じて行われ、最大1GW規模の洋上風力発電所を建設するものだ。本プロジェクトは、ウィック市から東に約50kmのケイスネス州沖に位置し、オーステッドにとって世界初の大規模浮体式洋上風力発電事業であると同時に、オーステッドのスコットランドにおける陸上風力から洋上風力への展開の足がかりとなるプロジェクトだ。

コンソーシアムは、コミュニティ・オーナーシップの専門家であるEnergy4Allと共同で、コンソーシアムが将来建設する浮体式風力発電所の経済的利益をスコットランド住民とスコットランドのコミュニティが共有できるようにする新しいフレームワークについて検討している。

また、スコットランド海洋科学協会(SAMS)と共同で、浮体式風力発電の開発が海洋環境に及ぼす潜在的な影響について調査を行う予定だ。現在検討中のプロジェクトでは、漁業と洋上風力発電がどのように連携できるかを検討し、魚類、海洋哺乳類、海鳥と浮体式洋上風力発電所の相互作用を調査する予定となっている。

【参照ページ】
(原文)Ørsted and partners awarded gigawatt-scale floating wind site in Scottish seabed competition
(日本語訳)オルステッドとパートナー、スコットランドの海底コンペでギガワット規模の浮体式風力発電用地を獲得

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る