石油ガス大手レプソル、グリーン水素を促進するコンソーシアムを設立

石油ガス大手レプソル、グリーン水素を促進するコンソーシアムを設立

2022年1月19日、スペインの石油ガス大手レプソルはグリーン水素を促進する最大のコンソーシアムであるSHYNEの立ち上げを発表した。SHYNE (スペイン水素ネットワーク)プロジェクトは、グリーン水素を通じて経済の脱炭素化を促進するためのスペイン最大の多部門コンソーシアムとなる。

SHYNEは10の自治州にプロジェクトを展開し、総投資額は32億3000万ユーロ(約4,200億円)の予定だ。より競争力のある技術を開発し、スペインの産業とそのインフラストラクチャの両方を脱炭素化に向けて進化させ、13,000人以上の雇用を生み出す想定となっている。

レプソルがコンソーシアムを主導し、アルサ、ボッシュ、セルサ、エナガス、スカニア、タルゴの各セクターのベンチマークである6社がイニシアチブの推進者として参加する。他の26のパートナー(協会、公的および民間企業、テクノロジーセンター、大学)は、プロジェクトの協力者として参加する。

コンソーシアムの目的の中には、2025年に500 MW、2030年に2GWの設備容量に到達するという野心がある。
これは、スペイン政府が発表した水素ロードマップで設定された目標の半分であり、再生可能エネルギー発電の設置や強力なセクター統合による水素のさまざまな産業利用の促進など、プロジェクトはバリューチェーン全体で推進される。

【参照ページ】
(原文)SHYNE, the largest consortium to promote renewable hydrogen in Spain, is born
(日本語訳)スペイン最大の再生可能水素普及コンソーシアム「SHYNE」誕生

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-28

    ネイチャーポジティブ経営の重要性が増大・企業に求められる対応とは?(再掲)

    ※2024年3月5日公開済みの記事に「移行計画」「ネイチャーポジティブ宣言」に関する情報を一部更新…
  2. TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    2025-8-20

    TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?(再掲)

    ※2025年5月28日公開済みの記事を一部更新し再掲している。 企業のサステナビリティ関連の…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-3

    ESG資産の成長継続へ、AIとエネルギー転換が次の焦点―にBBG調査

    8月25日、ブルームバーグ・インテリジェンスは2025年春に実施したESG投資家調査を発表した。約…
  2. 2025-9-1

    マレーシアで1.5GWの太陽光×蓄電プロジェクト始動、データセンター向け再エネ供給を強化

    8月25日、マレーシアの国営エネルギー会社ペトロナス系の再生可能エネルギー企業ジェンタリとインフラ…
  3. 2025-8-28

    環境省「ネイチャーポジティブポータル」開設、生物多様性回復へ情報集約

    8月18日、環境省は、生物多様性の保全と回復を目指す「ネイチャーポジティブ」の実現に向け、関連情報…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る