Climate Central、WeatherPowerレポートを発行

Climate Central、WeatherPowerレポートを発行

2月22日、Climate Centralは2022年のWeatherPowerレポートを発行した。本レポートによると、2022年の風力と太陽光による電力は2021年に比べて16%増加したという。これは68万ギガワット時以上の電力に相当し、アメリカの平均的な家庭6400万軒分の電力に相当する。

風力発電で最も多かったのは、テキサス州であった。テキサス州は130メガワットアワー(MWh)近い電力を生産し、次いでアイオワ州が48MWhを超えトップ3に入った。

風力発電は、春と秋にピークを迎え、対照的な気団や強い気象系が風を起こすため、発電量が多くなる。2022年3月29日、風力は国内第2位のエネルギー源となった。

カリフォルニア州は、58MWh以上の電力を生産し、太陽光発電をリードしている。テキサス州は23MWhで2位にランクインしており、本リストにも含まれている。サンシャイン・ステートであるフロリダ州は、13MWh以上で3位にランクインしている。

夏が太陽光発電にとって最も生産性の高い季節である。太陽の光が最も直接当たるのは6月中旬の夏至の頃で、アメリカ南部で最も強くなる。

風力発電や太陽光発電の発電量は、最終的には天候によって決まるが、Climate Centralによると、コストが下がるにつれて、これらの電源による発電能力は年々高まっている。

米国エネルギー情報局によると、電力会社などの事業体が発電する公益事業規模の風力発電は、2023年には35ギガワット増加すると言う。これは、2022年から15%近く増加する容量で、その多くは太陽光発電プロジェクトによるものである。

【参照ページ】
WeatherPower Year in Review: 2022

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る