アラスカ航空、バイオ燃料メーカーGevoと1億8500万ガロンのSAFを契約

8月3日、アラスカ航空は、バイオ燃料メーカーのGevoとの間で、これまでで最も重要な持続可能な航空燃料(SAF)に関する契約を締結したと発表した。本契約により、Gevoは2026年から5年間にわたり、年間3700万ガロンのSAFを供給する。

Gevoは、高タンパク質動物飼料の生産に使用されたフィールドコーンからの廃棄でんぷんや糖分を利用して燃料を生産している。これらの廃棄物をアルコールに発酵させ、独自のプロセスで再生可能なジェット燃料に化学変換している。Gevoとアラスカ航空は2016年に提携し、民間航空会社のフライトで使用するために指定された初のセルロース系再生可能ジェット燃料の使用を実証したこともある。

本発表は、アラスカ航空が2040年までに炭素排出量をネット・ゼロにすることを含む、一連のサステナビリティに関する公約を発表したことを受けたものだ。また、2021年には、同航空のネット・ゼロ・エミッション目標の推進に役立つ技術を対象とした投資部門、アラスカ・スター・ベンチャーズを立ち上げている。

【参照ページ】
(原文)Alaska Airlines makes significant investment in Sustainable Aviation Fuel
(日本語訳)アラスカ航空、Gevoと1億8500万ガロンの持続可能な航空機用燃料の契約を締結

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る