Citi、アジア太平洋地域で持続可能な預金ソリューションを開始

8月3日、Citiは、アジア太平洋地域の顧客が余剰資金をサステナビリティの目標に沿って投資できるようにすることを目的とした、新しいサステナブル定期預金(TD)ソリューションの提供を開始したことを発表した。

本預金ソリューションは、まずシンガポールと香港で提供され、その資金はシティのサステナブルファイナンスのフレームワークの基準に沿って、グリーンファイナンスやソーシャルファイナンスプロジェクトのポートフォリオの資産に割り当てられ、同時に競争力のある利回りを実現する。

この預金を通じて融資される環境プロジェクトには、再生可能エネルギー、エネルギー効率、持続可能な輸送、グリーンビルディング、水質と保全が含まれる。社会的プロジェクトは、安価な基本インフラへのアクセス拡大、ヘルスケア、教育、手頃な価格の住宅、起業家や小規模農家への融資などの基本的なサービスを対象とする予定だ。

今回の新サービスは、Citiが顧客のサステナビリティの目標や取り組みを支援するために導入した一連のソリューションの最新版となる。Citiは5月に、英国、アイルランド、アブダビを含む地域で、初の持続可能な預金ソリューションを開始することを発表した。今年初めには、調達資金がサステナビリティに焦点を当てた目的に使用される場合、有利な価格設定でサステナブル貿易・運転資本ローン(T&WCローン)の提供を開始すると発表し、同行は最近サステナビリティと連動したサプライチェーン・ファイナンス・プログラムを展開した。Citiは、サステナブルファイナンス活動を大幅に拡大し、2030年までに1兆ドル(約135兆円)のサステナブルファイナンスを促進することを公約している。

【参照ページ】
(原文)Citi Unveils Sustainability-linked Deposit Solution for Corporate & Institutional Clients in Asia Pacific
(日本語訳)Citi、アジア太平洋地域で持続可能な預金ソリューションを開始

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  2. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…
  3. GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    2025-6-30

    GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    サステナビリティ情報開示における基準間の整合性の確保は、ますます重要な課題となっている。CSRD(…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る