AIAとAccenture、航空部門のネット・ゼロ達成に向けた報告書「Horizon 2050」を発表

4月19日、航空宇宙産業協会(AIA)とAccentureは、米国における持続可能な航空技術の状況を分析した報告書「Horizon 2050」を発表した。本報告書では、航空部門が2050年までにネット・ゼロを達成するために必要な優先順位付けと投資が明らかにされている。

本報告書は、世界の航空旅客数が今後20年間でほぼ倍増し、燃料消費の増加、ひいては二酸化炭素排出量の増加を引き起こすと予想されることから、「A Flight Plan for the Future of Sustainable Aviation」として発表された。

本報告書によると、社内の戦略やオペレーションからエコシステムのパートナーに至るまで、製品やサービスの製造・提供のあらゆる段階にサステナビリティを組み込むことで、組織はより信頼性の高い、循環型かつネットゼロのバリューチェーンを構築するとともに、社会的・経済的利益を促進することができるという。

「Horizon 2050」は、技術別のデータと分析に基づき、脱炭素ソリューションの優先順位付けを行うための包括的なガイドである。本報告書は、技術報告、実現可能性評価、AIA政策ロードマップの3つのセクションに分かれている。また、報告書では、排出削減の可能性、成熟度、航空機の就航に関連する時間軸での適用性に基づいて技術ソリューションを評価する。

さらに「Horizon 2050」では、以上の技術の発展において政府が重要な役割を果たすために必要なAIAの政策ロードマップを概説している。ロードマップには、業界が期待できる確実な資金調達と結びついた、まとまった複数年の戦略的計画の作成、業界標準を形成するための国際組織との協力、安全を最優先としながら新技術をできるだけ早く取り入れることが含まれている。

【参照ページ】
(原文)New Report from AIA, Accenture Details Strategic Plan for the Future of Sustainable Aviation
(日本語訳)AIAとAccenture、航空部門のネット・ゼロ達成に向けた報告書「Horizon 2050」を発表

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