トロント・ドミニオン銀行(TD)は、グリーンビルディング、クリーン輸送、再生可能エネルギーなどの分野における融資、投資、プロジェクトへの資金供給を目的とした、3年間で5億ドル(約570億円)のグリーンボンドの募集を終了したことを発表しました。
TDによると、引受シンジケート団にはマイノリティ、女性、退役軍人が経営する企業(MWVBE)が含まれており、カナダの銀行債の募集においてMWVBEをアクティブ・ジョイント・ブックランナーに含むシンジケート団が主導したのは初めてとなる。この案件では、アカデミー・セキュリティーズ、R. シーラス&カンパニー、サミュエル A. ラミレス&カンパニー、シーバート・ウィリアム・シャンク&カンパニーなどのMWVBEが参加した。
今回の取引は、TDが2020年に発表した「サステナブルボンドフレームワーク」に基づく初のグリーンボンド発行であり、ESGをテーマにした社債の発行としては4件目となる。TDは2020年9月に初のサステナブルボンドを発行し、これまでに30億ドルのESGをテーマとした社債を発行しているTDによると、今回の社債は、業務および融資活動全体で2050年までに温室効果ガスの排出をネット・ゼロにするという同行の目標をさらに後押しするものだという。
【参照ページ】
(原文)TD Bank Group Engages Diversity Firms to Actively Lead a US$500 Million Green Bond Offering – a First Among Canadian Issuers
(日本語訳)トロント・ドミニオン銀行、約570億円のグリーンボンドの引受にマイノリティや女性経営の企業を起用