bp、英国のEV用バッテリー研究開発センターに最大80億円を投資

8月1日、エネルギー大手bpは、英国に新設するEV用バッテリー試験センターと分析ラボに最大5000万ポンド(約80億円)を投資する計画であることを発表した。本センターは、ハイブリッドおよびフルバッテリーEVのための流体技術およびエンジニアリングの開発をサポートする予定である。

2024年末に開設予定の新センターは、バークシャーにあるbpの潤滑油ブランド「カストロール」のグローバル本社に設置され、現在そこに置かれている技術、エンジニアリング、科学の職務をサポートする予定である。同拠点ではすでに、燃料、潤滑油、EVの液剤の研究開発が行われている。

カストロールは新センターを利用して、自動車メーカーやサプライヤーと共同で、将来のバッテリー技術やそれに関連する熱管理用液剤の共同開発を続けていく予定だ。同社の高度なEV用作動油「カストロール オン」は、バッテリー内の温度を管理することで急速充電を可能にし、効率を向上させ、1回の充電でより多くの電力を供給できるようにする。

また、bpのEV充電事業であるbp pulseの戦略を支える超高速充電を可能にするために必要な将来的な技術の創出も視野に入れている。

bpは今年初め、英国におけるEV充電インフラとネットワーク構築のために10億ポンド(約1,600億円)を投資する計画を発表しており、これにより主要拠点における急速・超高速充電器の設置、フリート向け製品・サービスの拡大、家庭用充電デジタル製品・サービスの新規立ち上げが可能になる。

【参照ページ】
(原文)bp to invest up to £50 million in new global battery research and development centre in Britain
(日本語訳)BP、英国のEV用バッテリー研究開発センターに最大6,000万ドルを投資

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る