セラダイン、水素の製造と利用加速で約7億円調達

2月17日、水素技術の新興企業であるセラダインは、450万ドル(約7億円)のシードキャピタルを調達したことを発表した。本収益で産業および輸送の脱炭素化を目指す同社のソリューションを支援する。

2018年に設立したシカゴを拠点とするセラダインは、エネルギー業界に水素ソリューションを提供し、燃料電池会社や公益事業会社と協力して、トラック輸送、海運、鉄道、産業用途などの大型産業で使用される、小型燃料電池で使用可能なエネルギーに水素を変換する材料と技術を提供している。同社のソリューションは、燃料電池や電解槽の主要部品であるプロトン交換膜を置き換えることで、水素の使用と製造をより効率化する。

同社によると、本技術により、燃料電池の耐久性が向上し、ディーゼルエンジンに代わる環境に優しいものとして使用できる。電解槽はよりコンパクトで効率的なものとなり、燃料として低コストのグリーン水素を製造できるようになるという。

セラダインによると、本資本は、シーメンス・エナジー社、アルゴンヌ国立研究所、米海軍、マイクロンテクノロジーズ社、ハイゾン・モーターズ社、ノースウェスタン大学出身のエンジニアを中心とするチームの成長に充てられる。同社はさらに、2024中に顧客ベースを倍増させ、廃液が困難な産業におけるグリーンエネルギー用途をさらに開拓することを期待していると付け加えた。

【参照ページ】
(原文)Celadyne raises an oversubscribed $ 4.5 M SEED round
(日本語参考訳)セラダイン、水素の製造と利用加速で7億円調達

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る