1月5日、コネクテッドホーム・エコシステム内の長寿命家電、HVACシステム、テレビの安全な相互運用性の開発と普及、省エネに取り組む団体であるHome Connectivity Alliance(HCA)は、米国ネブライ州ラスベガスで2023年1月5~8日に行われるCES 2023において、クラウド間相互運用(C2C)用の HCA Interface Specification 1.0 を公開することを発表した。
HCA Interface Specification 1.0は、既存の業界標準を活用してC2C相互運用性を定義し、長寿命家電、HVACシステム、テレビがメーカーに関係なくシームレスに相互運用できることを保証するものである。さらに、この仕様は、消費者が現在すでに家庭で使用しているレガシー家電やHVACシステムをカバーし、ほとんどの場合、ファームウェアを大幅に更新することなく使い続けられることを保証するものだ。この仕様は、HCAのウェブサイトで一般に公開され、HCAの会員にオープンソースとして提供される。
また、HCAは、CES 2023のスマートホーム展示会において、複数の会員企業のソリューションによるC2C相互運用性デモンストレーションを展示する予定である。HCA会員企業によるこの技術デモは、C2C接続を活用し、複数ブランドのアプリで複数ブランドの家電、空調システム、テレビを制御できるようにする。HCAは、スマートホームを日常の消費者が利用しやすいものにすることに引き続き注力し、消費者が最も頻繁に使用する機能を厳選して紹介している。
HCA Interface Specification 1.0のリリースは、コネクテッドホーム全体をカバーするエネルギー効率の高いソリューションへの道を開くものである。HCAは、エネルギー管理分野の業界リーダーと積極的に協力し、コネクテッドホームのよりエネルギー効率的で持続可能なロードマップの基盤を構築している。CESでは、HCAのメンバーが、電力会社が暖房や冷房と並んで長寿命の家電製品を組み込むことでフレキシブルロードのフリートを強化し、グリッド緊急リスクを軽減する方法についてシミュレーションを発表する。
HCAを利用することで、最もエネルギーを消費する機器(家電製品、空調システム、テレビ)の主要データ(エネルギー消費量や最適化方法など)に、よりアクセスしやすくなる。これにより、消費者はエネルギー使用に関する洞察を得て、会員企業の技術を活用し、主要機器の操作や自動化(オーバーライドのオプション付き)を行い、消費者のエネルギー効率とコスト削減に直接つなげることができるようになる。