3月13日、建物効率化、制御、オートメーション企業のJohnson Controlsは、ビルオーナーや管理者が二酸化炭素排出量の評価、目標設定、排出量の管理・追跡を行うための単一のダッシュボードを提供することを目的とした新しいデータツール「OpenBlue Net Zero Advisor」を発表した。
Johnson Controlsによると、規制当局がネット・ゼロ目標に向けた進捗状況を証明するために、ビル所有者に信頼性の高い排出量報告を求めている一方で、データソースがバラバラで、地域の状況が異なり、報告枠組みが多数あるため、データの収集、分析、活用に課題があることから、新ツールの発売を決定した。
本ソリューションは、カーボンフットプリント評価、目標設定、排出量管理、追跡を包括する「オールインワン」ツールでこれらの問題に対処し、世界中のビルポートフォリオ全体のデータを集約し、ビルの排出量削減のための洞察を提供し、報告を支援する。このツールは、公共料金の請求書、現場の再生可能エネルギー源、地域の排出係数から自動的に抽出されたデータを利用してスコープ1および2の排出量を計算し、クレジットやカーボンオフセットを考慮した各建物サイトの純排出量を算出する。
この新製品は、同社が2021年に発売したスマートビルディング技術・サービス「OpenBlue」と、持続可能な建物に特化した「OpenBlue Net Zero Buildings as a Service」に続くものだ。