12月21日、自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)とEUの金融報告フレームワーク検討機関であるEuropean Financial Reporting Advisory Group(EFRAG)が、相互運用性を強化するための協力協定に署名した。
EFRAGは、EU企業サステナビリティ報告指令(CSRD)に基づく欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)の検討機関であり、欧州委員会がESRSを最終決定するプロセスに関与している。EFRAGは、7月に欧州委員会が最終決定したESRSの策定過程で、TNFDフレームワークの開示要素を取り入れるため、TNFDとの協力関係を築いてきた。その結果、ESRSのE4「生物多様性・生態系」は、TNFDフレームワークと整合性が確保されている。
今回の合意に基づき、TNFDとEFRAGは、TNFDフレームワークとESRSの相互運用性を示す詳細なマッピングを作成することを計画している。この情報は2024年初頭に公表される予定である。
【参照ページ】
(原文)EFRAG and TNFD sign a cooperation agreement to further advance Nature-related Reporting
(日本語参考訳)EFRAGとTNFDが自然関連報告書のさらなる推進のための協力協定に調印