12月13日、蘭の化学大手企業であるライオンデルバセルが、国際的なイニシアティブである「ヘルスケア・プラスチック・リサイクル協議会(HPRC)」に参加すると発表した。本協議会は、医療分野から排出される使い捨てプラスチックのリサイクルを推進するために2010年に設立された。ライオンデルバセルは、HPRCにおいて、マテリアルリサイクルや高度リサイクルに関する知識を提供する役割を果たす。
HPRCの現在の加盟企業には、ダウ、イーストマン、ボストン・サイエンティフィック、アムコール、WLゴア&アソシエイツ、ジョンソン&ジョンソン、バクスター、メドトロニックなど33社が含まれている。これらは、化学メーカーやリサイクル事業者、病院などが加盟しており、医療用プラスチックのリサイクル促進に協力している。
医療用プラスチックの生産量は2020年には世界で320億ポンド(約145億kg)以上であり、2025年には480億ポンド(約220億kg)に増加する見込みである。これらのプラスチックは主に埋立地や焼却で処理されているが、実際にはリサイクル可能なものが多く存在している。
ライオンデルバセルは、2030年までに年間200万トン以上のリサイクル可能なポリマーを生産し、同社の工場でのプラスチックペレットの環境漏出をゼロにすることを目指している。HPRCへの参加により、医療セクターにおけるプラスチックのリサイクル向上に向けて、他の加盟企業と協力していく方針である。
【参照ページ】
(原文)LyondellBasell Joins Healthcare Plastics Recycling Council
(日本語参考訳)ロンデルバセル社がヘルスケア・プラスチック・リサイクル協議会に加盟