2月1日、北欧を拠点とする金融サービス企業Nordeaは、今年から上級役員向けの長期インセンティブプラン(LTIP)の一環として、持続可能な金融、気候、多様性に関する一連の目標達成を業績基準とするESGターゲットを導入すると発表した。
同社は、2021年に役員報酬プログラムにESG目標を含めることを決定しており、LTIPプログラムに目標が含まれるのは今回が初。
Nordeaの2023~2025年のLTIPは、CEO、グループリーダーシップチーム9名、シニアリーダー約50名など、「Nordeaの業績、収益性、顧客ビジョン、長期成長に直接影響を与える取り組みを行う」上級幹部および主要従業員を対象としている。本制度では、総株主利益と累積調整後一株当たり利益(aEPS)に加えて、持続可能な資金調達、ネット・ゼロ・コミットメント運用資産、ジェンダーバランス、信用度などの分野における進捗を検証するESGスコアカードが業績評価基準として用いられる。
ESGスコアカードの詳細は明らかにしていないが、Nordeaの2025年サステナビリティ目標に基づいて構築されている。Nordeaの2025年目標は、2000億ユーロ(約28兆円)以上の持続可能な資金調達の促進、気候変動に脆弱なセクターの大企業顧客へのエクスポージャーの90%を移行計画でカバーすること、ネット・ゼロ・コミット資産の割合を2倍にすること、トップ3のリーダーシップレベルにおいて各性別代表が少なくとも40%に達すること、など。
【参考ページ】
(原文)Nordea Bank Abp: Nordea launches Long Term Incentive Plan for 2023-2025
(日本語参考訳)ノルデア銀行Abp: ノルデア、2023年~2025年の長期インセンティブプランを開始