2月3日、自動車メーカーのBMWグループは、メキシコのEV生産拠点とバッテリー組立工場に8億ユーロ(約1,137億円)を投資する計画を発表した。
同投資を発表した声明の中で、同社は「e-モビリティの強化を加速している」とし、2030年までに全社販売の50%をEVとする目標を達成できる可能性があると述べている。
BMWは2021年5月の年次総会で、2030年までに2億トン以上のCO2排出を回避することや、自動車の生産と使用済み製品における循環経済対策に注力することを誓約するなど、一連のサステナビリティ目標とともに2030年の目標を設定した。
メキシコのSan Luis Potosíにある工場では、2025年に発売が予定されているBMWの次世代自動車「NEUE KLASSE」用の完全EVモデルを生産する予定である。同社によると、NEUE KLASSEは、完全に再定義されたITおよびソフトウェア・アーキテクチャ、新世代の高性能電気ドライブトレインとバッテリー、車両のライフサイクル全体にわたる持続可能性への根本的に新しいアプローチを特徴としている。
メキシコにおける新たな投資には、85,000平方メートルに及ぶ高電圧バッテリーの新しい組立センターの建設に充てられる5億ユーロ(約710億円)が含まれている。2019年に稼働した同社の San Luis Potosí 工場は、2027年からNEUE KLASSE車両を統合するために拡張される予定である。
BMWは最近、米国のエレクトロモビリティ能力を高めるため、サウスカロライナ州の製造施設「プラント・スパルタンバーグ」の拡張に10億ドル(約1,323億円)、100万平方フィートの高電圧バッテリー組立施設の新設に7億ドル(約926億円)など、17億ドル(約2,250億円)を投資すると発表した。
【参照ページ】
(原文)BMW Group steps up production of electric vehicles in global production network: NEUE KLASSE will also be built at Plant San Luis Potosí in Mexico
(日本語参考訳)BMWグループ、グローバルな生産ネットワークで電気自動車の生産を強化。メキシコのサン・ルイス・ポトシ工場でもNEUE KLASSEを生産予定