1月23日、持続可能な投資会社であるresponsAbilityは、世界の農業と食品のバリューチェーンの変革を目指す、持続可能な食品に特化した2つの投資ファンドの初回クローズで、2億7,400万ドル(約355億円)を調達したことを発表した。
本戦略には、アジアで2番目のプライベート・エクイティ成長戦略である「サステナブル・フード・イン・アジア」戦略が含まれ、最初のクロージングで1億7,300万ドル(約224億円)を達成し、「サステナブル・フード・イン・ラタム」戦略では1億100万ドル(約131億円)に達している。
responsAbilityは、南アジアと東南アジアのインド・インドネシア・ベトナム・フィリピンなどの国々で、食料生産と流通の効率化を推進する中間・下流企業へ投資している。同社によると、本戦略は、2030年までに食料への支出総額が8兆ドル(約1,000兆円)超へと倍増するアジアで、主に若く都市部の所得上位層に加わることが見込まれる12億人の消費者の獲得を目指している。
「サステナブル・フード・イン・ラタム」は、メキシコ・ペルー・コロンビア・チリなどの国々で、主に果物や野菜の生産者や輸出業者に投資することを目的とした、同社にとって中南米初のメザニンファイナンス戦略である。サステナブル・フードのプライベートエクイティ部門責任者であるRik Vyvermanによると、本戦略は、持続可能な食糧供給と資源効率の課題の克服に積極的に貢献する企業のみに投資するという。
【参照ページ】
(原文)responsAbility announces first closings of two Sustainable Food strategies totaling USD 274 million
(日本語参考訳)responsAbility、持続可能な食糧戦略のために約355億円超を調達