Raven SR・Chevron・Hyzon Motors、北カリフォルニアで生ごみから水素を製造することに共同成功
1月9日、再生可能燃料を扱うRaven SR Inc.とChevron U.S.A. Inc.傘下のChevron New Energies、およびHyzon Motors Inc. (NASDAQ: HYZN) は、北カリフォルニアの輸送市場への水素燃料供給を目的として、リッチモンドのグリーン廃棄物から水素生成施設の商業化に向けて協力すると発表した。
同施設は、新たに設立するRaven SR S1 LLC(以下、Raven SR S1)が所有する。Raven SRは、2024年第1四半期の稼働を目指し、同施設の運営を行う。Raven SR 1の出資比率は、シェブロンが50%、Raven SRが30%、ハイゾンが残り20%である。
このプロジェクトでは、Republic Servicesのウェストコントラコスタ衛生廃棄物処理場から1日あたり最大99ウェットトンの生ごみを、非燃焼の蒸気/CO2改質プロセスに転換し、年間最大2,400トンの再生可能水素を生産する予定である。この有機廃棄物の転換は、SB1383の義務付けを達成するのに役立ち、埋立地からの年間最大7,200トンのCO2排出を回避する可能性がある。また、カリフォルニア州の干ばつリスクを考慮すると、Ravenの技術は真水を使用せず、競合プロセスよりも少ない電力でユニットを稼働させることができる点も重要である。本プロジェクトでは、現在許可されている埋立地のガス発電機を改良することで、少なくとも60%の電力を自家発電し、現在の大気放出量と非燃焼プロセスのための系統電力の必要性をさらに削減することが期待される。
Chevronは、ベイエリアおよび北カリフォルニアの給油所で水素を販売し、ゼロエミッション車へのエネルギー転換を可能にする計画である。燃料電池電気商用車の世界的サプライヤーであるHyzonは、リッチモンドの水素ハブで水素燃料電池トラックへの燃料補給を行う予定である。
【参照ページ】
(原文)raven SR, chevron and hyzon motors collaborate to produce hydrogen from green waste in northern california
(日本語参考訳)レイヴンSR、シェブロン、ハイゾンモーターズ、北カリフォルニアで生ごみから水素を製造するために共同開発