1月6日、国際的なエネルギー企業であるOccidental’s (Oxy)の炭素回収・利用・隔離プラットフォーム子会社である1PointFiveは、NFLチームのHouston Texansと、飛行機移動による排出を相殺する炭素除去クレジットの購入に合意したことを発表した。
本契約は、 Oxyと1PointFive が8月に発表した、テキサス州パーミアン・ベースンにおける世界最大の直接大気分離回収(DAC)工場の建設計画に続くもので、稼働時には年間最大50万トンの二酸化炭素を回収し、最大100万トンまで拡張できる能力を備えている。
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DAC技術は、IEAがネット・ゼロ・エネルギー・システムへの移行における重要な炭素除去オプションとして挙げているもので、大気中から二酸化炭素を直接取り出して原料として使用するか、貯蔵と組み合わせて永久に除去する。今年初めに発表されたIPCCの気候変動緩和に関する画期的な研究によると、温暖化を1.5℃に抑えるシナリオでは、二酸化炭素の除去方法は今後数十年にわたって年間数十億トン規模に拡大し、DACがその大部分を占める可能性があるとされている。
今回の契約により、 Texansは、2024年後半に稼働予定の1PointFive初のDACプラントからクレジットを購入し、3シーズンにわたりレギュラーシーズンのアウェイゲームへの飛行機移動で排出される推定二酸化炭素量を相殺することが可能になる。
本契約にはスポンサーシップも含まれており、1PointFiveはTexansの優先的炭素除去パートナーとなり、チームと協力してDACと炭素除去の重要性についてファンを教育している。
【参照ページ】
(原文)1PointFive announces agreement with Houston Texans to purchase carbon removal credits and become the team’s Preferred Carbon Removal Partner
(日本語参考訳)NFL Houston Texans、オクシデンタルの炭素除去クレジットで移動時の排出量をオフセット