BainとSchneider Electric、企業の脱炭素化ソリューションの提供で提携

BainとSchneider Electric、企業の脱炭素化ソリューションの提供で提携

1月5日、世界的な経営コンサルタント会社であるBain & Companyと、持続可能性に重点を置くエネルギーおよびオートメーションのデジタルソリューションプロバイダーであるSchneider Electricは、企業のエネルギー管理と脱炭素化の取り組み支援を主眼とした、新たな戦略的パートナーシップを開始したことを発表した。

両社によると、本パートナーシップは、企業が野心的な気候変動目標を設定することが増えており、現在4,000社以上が科学的根拠に基づく炭素削減目標の達成を約束しているが、多くの企業が目標達成に向けた進捗に苦戦している一方で、投資家や規制当局から排出量や気候リスクに関する行動・報告への圧力が強まっていることを背景としている。

今回の発表は、サステナビリティ関連の機会を狙い、クライアントのESGイニシアティブを支援するBainの一連の動きの中で、最新のものとなる。2021年、Bainは、気候変動から構造的不公平や環境悪化に至るまで、さまざまな課題に取り組むクライアントと協力し、ESG機能の統合スイートである「Further」を立ち上げた。最近Bainは、サステナビリティに焦点を当てた大規模なスキルアップ・プログラムであるFurther Academyを発表し、グローバルな全コンサルタントに大学院レベルのESGトレーニングを提供することを目的としている。

新しいグローバル・パートナーシップは、両社の一連のコラボレーションに続くものである。本提携により、Bainの脱炭素化に関するアドバイザリー専門知識と、サプライチェーンの強化、パフォーマンス改善、オペレーションデリバリーなどの業界に特化した能力と、 Schneider Electricのデジタル脱炭素化ソリューションのポートフォリオやエネルギー・炭素管理、再生可能エネルギー調達、ESG、効率化の分野における2500人以上の専門家のネットワークなどの二酸化炭素削減とエネルギー使用の変革に関する経験とが融合することになる。

【参照ページ】
(原文)Bain & Company and Schneider Electric forge new strategic partnership to advance and accelerate global corporate decarbonization ambitions
(日本語参考訳)BainとSchneider Electric、企業の脱炭素化ソリューションの提供で提携

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る