1月17日、 Solvayは、イタリアのリヴォルノ拠点に投資し、もみ殻灰から得られるバイオベースのケイ酸ナトリウムを使用したバイオサーキューラー型高分散性シリカ(HDS)の最初のユニットを立ち上げる予定だと発表した。この新しい画期的なシリケートプロセスは、地域のバリューチェーンにおいてもみ殻に第二の人生を与えるため、循環型ソリューションを提供する。工場での再生可能エネルギーの統合と相まって、Solvayはシリカ1トンあたり50%のCO2削減を達成することができる。これにより、リヴォルノの工場は、CO2排出量の点でヨーロッパで最も優れたシリカ製造工場となる。
当社グループは、既存のZeosil®ポートフォリオを順次サーキュラーHDSに置き換え、持続可能な原材料の使用量増加とタイヤ業界のCO2排出量削減の両方に貢献する、タイヤ向けのサーキュラーソリューションを提供する。この新世代の沈殿シリカは、ホーム&パーソナルケアおよび飼料・食品業界のニーズにも対応するものである。
高分散性シリカの世界的なイノベーションリーダーである Solvayは、ヨーロッパの拠点で具体的な時間枠の中で循環型HDSの生産を約束した最初の企業であり、現在、市場投入に必要なエコシステムの構築に注力しているところだ。これには、バリューチェーン全体のステークホルダーとの協力が必要であり、コンチネンタルはこの旅路における重要なパートナーとなっている。この競争力のあるもみ殻灰(RHA)独自のプロセスを欧州で実施することで、同社は農業用原料のばらつきを平準化し、一貫した製品品質を確保することができる。
Solvayはまた、今後数年の間に北米に新工場を建設し、HDSの生産能力を拡大する計画を持っており、これにより同地域におけるグループの足跡が大幅に増えることになる。この新しい施設は、循環型原料用に設計され、当社のカーボンニュートラルロードマップに沿ったものとなる。また、アジアと南米でもサーキュラーHDSのプロジェクトを検討している。
【参照ページ】
(原文)Solvay launches bio-circular silica in Europe, with expansion plans in North America
(日本語参考訳)ソルベイ社、バイオサーキュラーシリカを欧州で発売、北米でも拡大計画