CCC、スコットランドの気候目標が「危機に瀕している」と指摘

CCC、スコットランドの気候目標が「危機に瀕している」と指摘

12月7日、気候変動委員会(CCC)は、スコットランドの進歩がここ数年停滞していると指摘した。スコットランドは2045年にネット・ゼロの目標を設定し、2030年までに排出量を75%削減するという目標を掲げていた。これは、10年後までに68%の削減を目指す英国よりも野心的な目標であった。

しかしCCCは、スコットランドが2009年の気候変動法に明記された11の目標のうち7つを達成できていないと主張している。また、直近の2020年の目標達成は、パンデミックによって輸送機関の排出量が減少したためであり、今後数年間は再び上昇すると主張している。

CCCは、スコットランド政府に対し、目標をより達成しやすいものにするため、目標を引き下げるよう求めている。現在の目標は「極めて困難」であり、目標を達成するための十分な政策がとられていないとしている。

一方で、スコットランド政府は、目標設定以来、すべての分野で進展があったことを強調している。

【参照ページ】
(原文)Scotland’s climate targets are in danger of becoming meaningless
(日本語参考訳)CCC、スコットランドの気候目標が「危機に瀕している」と指摘

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    2025-8-20

    TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?(再掲)

    ※2025年5月28日公開済みの記事を一部更新し再掲している。 企業のサステナビリティ関連の…
  2. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…
  3. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…

ピックアップ記事

  1. サステナビリティ開示におけるタクソノミ導入と実務対応のポイント

    2025-8-22

    サステナビリティ開示におけるタクソノミ導入と実務対応のポイント

    2025年8月8日、金融庁は、「2027年版EDINETタクソノミの開発案」を公表した。これは、I…
  2. 2025-8-19

    PR【対談&ワークショップ】第一生命が語る「ESG開示」と「企業価値向上」

    毎回満員御礼でご好評をいただいているESG Journal 会員向けのESG Journal …
  3. 2025-8-18

    金融庁、EDINET新タクソノミ案公表 27年版ではサステナ情報開示も検討

    8月8日、金融庁は企業の有価証券報告書などで利用される電子開示システム「EDINET」の基盤となる…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る