ユナイテッド航空、地上業務のさらなる電化を目指し、Natron Energyに出資

ユナイテッド航空、地上業務のさらなる電化を目指し、Natron Energyに出資

11月30日、ユナイテッド航空は、空港地上設備の電化に貢献する可能性を持つナトリウムイオン電池メーカーNatron Energyへの戦略的株式投資を発表した。ユナイテッド航空は、航空機の排出ガス削減技術を開発する企業に多額の投資を行ってきたが、地上業務で排出される温室効果ガスを削減する可能性を持つ企業は、Natronが初である。

ユナイテッド航空は、12,000台以上の電動式地上設備を持っているが、そのうちの約3分の1は現在電動式である。Natronのバッテリーは、以下のようなさまざまな用途に使用できる可能性がある。リチウム電池に比べて出力と寿命が優れていることに加え、独立試験機関による試験で、この電池が不燃性であることが示された。

また、ナトリウムイオン電池に使用される鉱物は世界中に豊富にあり、2025年までに需要が3倍になると予想されている供給不足のリチウムとは異なり、容易に調達することができる。

Natronは、今回の資金を活用してミシガン州ホランドにある製造施設の生産を加速させ、2023年にUL規格のナトリウムイオン電池の量産を開始するために事業を拡大する予定である。

【参照ページ】
(原文)United Airlines Invests in Battery-Maker Natron Energy With Eye Toward Further Electrifying Ground Operations
(日本語参考訳)ユナイテッド航空、地上業務のさらなる電化を目指し、Natron Energyに出資

関連記事

“CSAセミナー"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    2025-4-1

    ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    CSRD(企業サステナビリティ報告指令)のオムニバス草案が提出され、欧州の開示規則が変わる中、20…
  2. ESGフロントライン:潮流を読む~SEC気候開示規則の弁護を放棄ー規制後退の中で問われる企業の姿勢と対応

    2025-3-31

    ESGフロントライン:潮流を読む~SEC気候開示規則の弁護を放棄ー規制後退の中で問われる企業の姿勢と対応

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-3-27

    【GPIF発表】「優れた統合報告書」と「改善度の高い統合報告書」選定結果

    3月11日、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、国内株式の運用を委託している運用機関に対…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る