11月16日、脱炭素社会を目指すスタートアップ Syzygy Plasmonics は、同社の低炭素水素技術の提供を加速させることを目的として、シリーズ C 資金調達ラウンドで 7,600 万ドル(約107億円)を調達したと発表した。
Syzygyは、電化を通じて化学製造の排出を削減することに注力している。同社のソリューションは、高性能光触媒と、高コストの金属合金の代わりにガラス、アルミニウム、LEDなどの一般的な低コスト材料を使用するリアクターという2つのイノベーションを組み合わせ、化学物質や燃料の製造に化石燃料ベースの熱エネルギーの代わりに光を使用するものである。
水素は、クリーンなエネルギーの未来への移行において重要な構成要素の一つと考えられており、特に、風力や太陽光などの再生可能エネルギーソリューションが実用的ではない、排出量の削減が困難なセクターにおいて重要である。しかし、宇宙で最も豊富な元素であるにもかかわらず、地球上には純粋な水素鉱床はなく、他の物質から抽出する必要がある。水素は宇宙で最も豊富な元素であるにもかかわらず、地球上に純粋な水素の鉱床はなく、他の物質から水素を取り出す必要がある。水素は年間約9,000万トン生産されており、主に天然ガスから水蒸気メタン改質により取り出している。
Syzygyによると、今回調達した資金は、化学製造から化石燃料による燃焼を排除し、水素、メタノール、燃料の炭素強度を低減する全電動リアクターシステムのさらなる開発と納入に充てられるという。
本資金調達は、成長株のCarbon Direct Capitalが主導し、他の投資家も数社参加した。そのうちの何社かは、脱炭素化の目標をサポートするためにSyzygyと商業契約を締結している。