1月18日、スイス建築材料製造ホルシムの米国法人ホルシムUSは、オハイオ州立大学およびエネルギー研究開発GTIエナジーと共同で、費用対効果の高い膜炭素回収技術の設計・建設・テストに取り組むことを発表した。
本プロジェクトでは、オハイオ州立大学の画期的な膜技術が採用され、セメントキルンガスから95〜99%のCO2を回収し、95%を超える純度とエネルギー需要の低減を目標としている。
米エネルギー省化石エネルギー・炭素管理局(FECM)は最近、サウスカロライナ州ホリーヒルにあるホルシムのセメント工場で、工学的規模の炭素捕捉システムの設計と試験を行うため、連邦政府から最高700万ドル(約10億円)の資金提供を受けるプロジェクトの選定を発表した。
オハイオ州立大学の促進輸送膜技術は、ナショナル・カーボン・キャプチャ・センターにおいて、広範なシステムレベル、概念実証、性能検証試験を受けており、本技術が次の開発段階としてホルシムで適用されることに確信を与えている。産業環境でのテストは、商業的展開に向けて前進し、セメント産業への応用が期待される利益を検証。GTIエナジーは現場展開のためのパイロットスキッドの開発をサポートする。
炭素回収・利用・貯蔵(CCUS)は、ホルシムの脱炭素戦略において極めて重要な焦点である。オハイオ州立大学の膜技術は、炭素回収プロセスにおけるエネルギー消費とコストを削減する有望なソリューションとして注目されている。
【参照ページ】
(原文)HOLCIM US PARTNERS WITH OHIO STATE AND GTI ENERGY TO BRING COST-EFFECTIVE CARBON CAPTURE TECHNOLOGY TO SCALE
(日本語参考訳)ホルシム、オハイオ州立大学およびGTIエナジーと提携 費用対効果の高いCCUSを大規模導入