Nature Action 100、自然喪失に対する行動拡大の触媒となる企業を発表

 

9月26日、世界の自然と生物多様性の損失という喫緊の危機に対処するための世界初の投資家エンゲージメント・イニシアティブであるネイチャー・アクション100は、190の機関投資家参加者(運用・助言資産総額23.6兆ドルに相当)がエンゲージメントを行う主要セクターの100社のリストを発表した。

ネイチャー・アクション100に参加する投資家は、自然や生態系を保護・回復し、それによって財務リスクを軽減するために緊急かつ必要な行動を求める書簡を、9兆ドル(約13兆3,709億円)以上の時価総額に相当する100社に送ることで、本イニシアティブの関与段階を開始した。

世界のGDPの半分以上が自然とそのサービスに依存しており、自然資本の枯渇は、投資家や企業にとって事業運営、規制、訴訟、風評の大きなリスクとなり、世界的な経済への悪影響をもたらす。

Nature Action 100の投資家参加者は、2030年までに自然と生物多様性の損失を回復させる上でシステム的に重要であると考えられる8つの主要セクターにおいて、企業の野心と行動を促進することを目指している。本セクターには、バイオテクノロジー・医薬品、化学品、家庭用品・パーソナル用品、消費財小売、食品、食品・飲料小売、林業・製紙、金属・鉱業が含まれる。

投資家参加者は、個人として、または他の参加投資家とともにエンゲージメント・チームの一員として企業に関与する。個人およびエンゲージメント・チームは、エンゲージメントに関する最新情報を定期的に提出する。

100社は、主要セクターにおける時価総額と、自然への影響が最も大きい企業に関する生物多様性金融財団による分析に基づいて選出された。これらの主要セクターの先進国および新興市場の企業もリストに含まれ、エンゲージメントの焦点となる。

セレスとIIGCCは事務局と企業エンゲージメント・ワークストリームを共同でリードし、生物多様性ファイナンス財団とプラネット・トラッカーは技術諮問グループを共同でリードしている。事務局は、運営、コミュニケーション、資金調達、報告・評価、財務を担当する。テクニカル・アドバイザリー・グループは、科学的根拠に基づく投資家向けガイダンスやツールを開発し、イニシアティブの活動に情報を提供するとともに、投資家と企業の関わりをサポートする役割を担っている。

【参照ページ】
(原文)Nature Action 100 announces companies, start of investor engagement process to catalyze greater action on nature loss
(日本語参考訳)Nature Action 100、自然喪失に対する行動拡大の触媒となる企業を発表

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