11月7日、Rishi Sunak首相は、エジプトのシャルムエルシェイクで開催されているCOP27気候会議に赴き、英国を「クリーンエネルギー大国」にすると公約した。首相官邸(PMO)によると、月曜日に会議で演説する Sunak氏は、エネルギー転換、気候金融、森林・自然保護に関する一連の公約も発表する予定だという。
また、首相はCOP27での演説で、”ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー市場への衝撃を踏まえ”、英国が国際的な同盟国と協力し、クリーンエネルギーへの移行を拡大・加速させる計画を発表した。
本発表は、英国政府が今年初めに発表した「エネルギー安全保障戦略」に続くもので、クリーンで安価なエネルギーを拡大しながら、長期的なエネルギーの自立を高めるための計画を概説している。本戦略には、再生可能エネルギーの導入を大幅に拡大する計画が含まれており、洋上風力発電は2030年までに最大50GWに、太陽光発電は現在の14GWから2035年までに5倍に、低炭素水素製造は2030年までに10GWに、そして原子力は2050年までに最大24GWに達する予定であることが示されている。
再生可能エネルギーは現在、英国のエネルギー供給の40%以上を占めており、過去10年間で4倍に増加している。
首相は公約の一部として、英国は国際気候金融への貢献を強化し、世界中の気候適応のための資金を2025年に3倍の15億ポンド(約2,500億円)にすると発表した。また、「Nature, People and Climate Investment Fund」を通じて先住民や地域の森林コミュニティを支援するための資金として6,500万ポンド(約109億円)、クリーンテクノロジーの開発を加速させるために途上国の研究者や科学者に助成金を提供する「Clean Energy Innovation Facility」に6,550万ポンド(約110億円)を確認する予定である。
首相はまた、月曜日に開催される会議で、「森林と気候のリーダーズパートナーシップ」の立ち上げのためのイベントを主催する予定だ。20カ国からスタートするこのイニシアティブは、COP26での「森林と土地利用」宣言に関する公約を追跡するもので、2030年までに森林の損失を食い止め、回復させることを目的としている。首相は、英国がコンゴ盆地の熱帯雨林の保全のために9000万ポンド(約152億円)を約束することを明らかにした。
【参照ページ】
(原文)PM pledges to make UK a clean energy superpower ahead of COP27
(日本語訳)首相、COP27に向け、英国をクリーンエネルギー大国にすることを約束