United航空、Eveから最大400機の電気式「air-taxi」航空機を調達する契約を締結
9月8日、United航空は、Embraerが支援する電動垂直離着陸機(eVTOL)Eve Air Mobilityに1500万ドル(約20億円)を出資し、4人乗りの電動航空機200機と200機のオプションの条件付売買契約の締結を発表した。
本電動航空機は、早ければ2026年に最初の納入が予定されている。
eVTOL航空機は、従来の燃焼エンジンではなく電気モーターを使用し、カーボンフリーのフライトを提供し、都市部での「air-taxi」サービスに利用することが可能である。Eveは、航空機メーカーのEmbraerが、eVTOL設計の商業化に向けた取り組みの一環として、2020年に発売された。Eveは最近、SPAC Zanite Acquisition Corp(Eveホールディング社に社名変更)との企業結合によりNYSEに上場し、本取引を通じて約3億6000万ドル(約512億円)を調達し、Embraerが82%の株式を保持している。
Unitedによると、Eveへの出資は、urban air mobility(UAM)市場の成長機会を見込んでいたことと、EveとEmbraerの関係が、Embraerのサービスセンター、部品倉庫、フィールドサービス技術者へのアクセスを含むものであったことが理由である。
United航空ベンチャーズ社長のマイケル・レスキネン氏によると、本契約は、ネット・ゼロ目標達成に向けた航空会社の努力の一環でもあるという。United航空航空は、カーボンオフセットに頼らずに2050年までに100%炭素排出量をゼロにすることを約束しており、持続可能な航空燃料(SAF)への大規模な投資や、持続可能な航空に特化したベンチャーファンド、United航空ベンチャーズの設立など、目標達成のための一連の取り組みを発表している。Eveとの契約は、同社が先月発表したeVTOL開発企業Archerからの100機の航空機の受注に続くものである。
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(参考文献)United Airlines invests $15 mln in Eve Air, orders 200 air taxis