Verra、UNFCCC CDMの稲作メソドロジーを廃止

3月20日、国際的なカーボンオフセット基準管理団体Verraは、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)のクリーン開発メカニズム(CDM)に基づくVerified Carbon Standard (VCS)プログラムにおける、稲作における水管理方法の調整によるメタンガス排出量の削減規格「AMS-III.AU」の使用を恒久的に停止した。

本手法の恒久的な停止の理由は3つである。1つ目はフィールド層別化のためのガイダンスが不十分だったこと、2つ目は亜酸化窒素排出量と土壌有機炭素蓄積量の変化に対する考慮、会計処理、モニタリングが欠如していたこと、3つ目はメタン測定実施のための標準化されたガイダンスが存在しないことであった。

Verraは、新たな企画として「VM0042 Methodology for Improved Land Management」に基づく米作企画を策定することも発表した。

【参照ページ】
(原文)Verra Inactivates UNFCCC CDM Rice Cultivation Methodology
(日本語参考訳)Verra、UNFCCC CDMの稲作メソドロジーを廃止

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  3. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る