Matter、マイクロプラスチック除去技術を産業界に応用するため約14億円を調達

Matter、マイクロプラスチック除去技術を産業界に応用するため約14億円を調達

8月9日、マイクロプラスチックに特化したテクノロジー企業Matterは、1000万ドル(約14億円)を調達したと発表した。調達資金は、マイクロプラスチックを水系から排除するための持続可能な洗濯に特化したソリューションを商業・産業用途に展開するための支援に充てられる。

2018年に設立された英国を拠点とするMatterは、特に廃水や繊維製品のような高汚染分野において、マイクロプラスチックを捕獲してリサイクルする技術ソリューションを提供し、マイクロプラスチック汚染を発生源で終わらせることを目標としている。同社が引用した試算によると、洗濯機からは1回の洗濯で最大70万本のマイクロプラスチック繊維が放出され、海には現在171兆個のマイクロプラスチック粒子が存在し、人間や動物の健康に危険をもたらしている。

シリーズA資金調達ラウンドは、S2Gベンチャーズと、アシュトン・カッチャーとガイ・オセアリーが設立した持続可能性に焦点を当てた投資ビークルであるSOUNDWavesが主導し、レオナルド・ディカプリオが支援する気候技術ベンチャーファンドRegeneration.VCと、海洋インパクトベンチャーファンドマネージャーのKatapult Oceanが追加資金を提供した。

【参照ページ】
(原文)Matter Accelerates Growth with $10 Million Series A Funding
(日本語訳)マター、1000万ドルのシリーズA資金調達で成長を加速

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-11-6

    CDPとTNFD、2025年質問票の対応マッピングを公開

    10月22日、CDPとTNFDは、CDP 2025年版企業質問票とTNFD開示推奨項目・指標との対…
  2. 2025-11-6

    ISSB、国際的なサステナビリティ開示の「グローバル・パスポート」構想を発表

    10月30日、ISSB(国際サステナビリティ基準審議会)は、ロンドンで開催された「IFRSサステナ…
  3. TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    2025-11-5

    TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    ※2025年11月4日公開済みの記事にTNFDが発行した「Nature in transition…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る