4evergreen Alliance、繊維系包装の回収と分別におけるさらなる調和を要求

4evergreen Alliance、ファイバーベース包装の回収と分別におけるさらなる調和を要求

9月1日、国際イニシアティブ4evergreen Allianceは、リサイクルのための繊維系包装の回収と分別に関するガイダンスを発表した。本ガイダンスは、関連する規制と制度の枠組みを検討し、利用可能な回収と分別のシナリオの評価を提供する。

4evergreenは、回収からリサイクルまでのルートに関わらず、EUの繊維系包装廃棄物のリサイクル率目標を達成する上で鍵となるいくつかの勧告を支持している。本ガイダンスでは、専用の紙・板紙工場での回収からリサイクルまでの「経路」を検討し、回収を改善する方法について実践的な推奨事項を示している。

本文書は、EUの法的要件を満たし、繊維系包装材のリサイクル率90%という4evergreenの野心的な目標を実現するために、将来の回収・分別・リサイクルインフラの実施を導くことを目的としている。また、すでに存在し、繊維系包装のリサイクルの高性能化に貢献している代替モデルを弱体化させるものではない。

繊維系包装材の回収と分別の効率性を確保するために、4evergreenは以下のことを推奨した。

  • 繊維系包装材のリサイクル率を高めることを目的とした、分別収集と収集後の分別への投資とすべての関係者の参加を奨励する法的な取り組み
  • ガイダンスに記載されているように、家庭用包装材の回収と分別におけるベストプラクティスに従うこと。
  • 単一市場を保護するために、ラベル付けシステムを通じて、包装廃棄物の分別方法について消費者に調和されたコミュニケーションアプローチをとること。
  • 繊維系包装材のEUレベルでの発生源別リサイクル目標
  • 家庭で回収された軽量包装(LWP)の選別施設において、プラスチックや金属から繊維系包装材を分離することの義務化
  • 必要に応じて追加のリサイクル能力に投資する必要性を含め、各タイプの包装材の実際のリサイクルコストを可能な限り反映したEPR料金体系

【参照ページ】
(原文)4evergreen Alliance Calls for Greater Harmonisation in Collection and Sorting of Fibre-Based Packaging
(日本語訳)4evergreen Alliance、ファイバーベース包装の回収と分別におけるさらなる調和を要求

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る