8月31日、カリフォルニア州ギャビン・ニューサム知事は緊急事態宣言を行い、一時的なエネルギー生産の増加と、需要の減少を発表した。カリフォルニア州独立系システム運用会社は、フレックス・アラートを発令し、カリフォルニア州民に午後4時から午後9時の電力消費を抑え、停電のリスクを軽減するよう要請している。
本宣言により、発電所への追加発電、熱波によるエネルギー需要のピーク時に系統からの電力供給を減らすためのバックアップ発電機の使用、カリフォルニア港の船舶には系統からの電力消費の削減を許可することになる。これらは緊急かつ一時的な措置であり、州はこれによる排出量の増加に対して追加の緩和策を実施する予定である。
気候変動により米国西部の気象パターンが変化し、熱波が頻度と厳しさを増して公衆衛生や重要なインフラに打撃を与えていることを背景に、今回の措置がとられた。猛暑は特に、労働者、子ども、高齢者、歴史的に十分なサービスを受けておらず負担の大きいコミュニティ、基礎疾患を持つ人々を危険にさらす。
厳しい暑さは誰にとっても危険であり、特に極端な気温が数日以上続くと、命にかかわることもある。リスクを高める要因としては、高齢、慢性的で重度の病気、環境への過剰な露出(特定の職業やホームレスなど)が挙げられる。知事は、このようなリスクある人たちと定期的に連絡を取ること、そして冷房の効いた建物(例:冷房センター、公共施設)に入り、水分補給をすることを推奨した。
【参照ページ】
(原文)As Heat Wave Grips Western U.S., Governor Newsom Takes Action to Increase Energy Supplies and Reduce Demand
(日本語訳)米カリフォルニア知事、エネルギー供給と需要削減のための宣言を発表