7月18日、ボーイングはシェフィールド大学のエネルギーイノベーションセンター(EIC)の創設メンバーとなり、SAFの開発と市場投入を支援することを発表した。
EICには、新しい持続可能な航空燃料(SAF)の試験と認証を行う英国初の施設である持続可能な航空燃料イノベーションセンター(SAF-IC)と、SAFのさまざまな製造方法の調査に適したパイロット規模の製造施設を含むトランスレーショナル・エネルギー研究センター(TERC)が含まれている。
SAFは、今後20〜30年の間に航空業界を脱炭素化させる大きな可能性を持っている。持続可能な方法で製造されたジェット燃料は、燃料のライフサイクル全体で80%ものCO2排出量を削減し、将来的には100%に達する可能性もある。SAFは複数の原材料から作られ、商業利用が認められており、航空機、エンジン、給油インフラに変更を加えることなく、従来のジェット燃料と最大50%まで混合することが可能だ。ボーイングは、2030年までに100%SAFで飛行できる商業用航空機を納入することを約束している
EICのメンバーは、新技術やアイデアの実証、試験、開発、最適化のためのプラットフォームを利用することができ、商業規模の試験や生産に投資する前に、費用対効果の高い方法で技術のアップスケールと開発を行うことができる。本プログラムは、中小企業から多国籍企業に至るまで、あらゆる規模の産業界のパートナーに開放されている。
【参照ページ】
(原文)Boeing Becomes Founding Member of UK Innovation Hub to Drive Sustainable Aviation Fuels Development
(日本語訳)ボーイング、SAF開発を推進する英国イノベーションハブの創設メンバーになる