ロレアル、カナダで製品に影響を与えるラベルを展開

ロレアル、カナダで製品に影響を与えるラベルを展開

3月30日、美容企業であるロレアルは、製品の環境および社会的影響に関する情報を消費者に提供する「プロダクト・インパクト・ラベリング」システムをカナダで導入することを発表した。

ロレアル・カナダによるインパクト・ラベリング・システムの導入は、同社が発表したカナダ人1,500人を対象とした調査結果と同時に発表された。調査によると、80%が持続可能な選択をしたいと考え、消費者の3分の2以上(69%)が企業が製品の環境影響について情報を提供することを期待していた。

2020年にフランスで初めて導入された「製品インパクト・ラベリング」は、原材料の調達から包装の廃棄までの製品ライフサイクルにおいて、温室効果ガスの排出量や水不足、海洋酸性化、生物多様性への影響など14の惑星影響要因を調査し、製品はA(クラス最高)からEまでのスコアを付けられ、米国では2022年12月に導入された。

本ラベリングシステムでは、労働基準に関する国連の基本原則の遵守や、社会的包摂にコミットした製品に貢献するサプライヤーの数など、社会的影響に関する情報も提供される。

同社によると、カナダでは、同社のガルニエ、ラロッシュポゼ、ビオテルムの各ブランドが「プロダクト・インパクト・ラベリングシステム」をいち早く導入した。今月からウェブサイトで情報を公開し、QRコードを通じて製品に徐々に表示していく予定で、今後はロレアルカナダブランド全体に順次展開していく。

【参照ページ】
(原文)To Empower Consumers In Their Purchasing Decisions L’Oréal Canada Launches Product Impact Labeling System
(日本語参考訳)ロレアル、カナダで製品に影響を与えるラベルを展開

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. 2025-7-10

    EUタクソノミーの簡素化で企業の負担軽減へ―欧州委、報告義務緩和を採択

    7月4日、欧州委員会は、EU共通の分類基準であるEUタクソノミーに関する一連の簡素化措置を採択した…
  3. 2025-7-9

    ISSB、SASB基準の包括的見直し案を公表

    7月3日、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は、SASB基準の改訂案およびIFRS S2実…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る