Google、米国で15年間の再生可能エネルギー購入契約に調印

 

4月3日、GoogleはエネルギープロバイダーであるØrstedと、テキサス州にあるHelena Wind Farmから発電された再生可能エネルギーについて、15年150MWの電力購入契約(PPA)を締結したことを発表した。本契約は、GoogleとØrstedの米国における最初の契約であり、世界的には、ドイツにおける2021年の洋上風力発電契約に続く2つ目の契約となる。

2022年に運転を開始した268MWの風力発電所は、テキサス州ビー郡にあるØrsted社の518MWのヘレナエネルギーセンターの一部を構成し、15,000エーカーの土地に66台のタービンを設置し、推定9万世帯分の電力に相当するエネルギーを提供している。

両社によると、本契約は、2030年までにすべてのデータセンター、クラウド地域、オフィスを24時間365日カーボンフリーエネルギー(CFE)で運用するというGoogleの公約に貢献することになる。Googleの親会社であるAlphabetは、2020年に24/7 CFEの野望を発表し、2030年までに事業全体をカーボンフリー・エネルギーで運営することを目標としている。

24時間365日CFEで運営するということは、同社が事業を展開するすべての地域において、毎日毎時、電力需要とCFEの供給量を一致させることを意味する。先月、Googleは、再生可能エネルギー取引インフラを提供するLevelTen Energyとの協業により、PPAのための迅速かつ容易なRFPプロセスを提供し、交渉と取引の実行にかかる時間を約80%短縮することを発表した。

(関連記事)GoogleとLevelTen、クリーンエネルギー購入案件を80%加速するプロセスを試験的に導入

【参照ページ】
(原文)Ørsted and Google sign first power purchase agreement in the US
(日本語訳)Google、米国で15年間の再生可能エネルギー購入契約に調印

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-15

    ESGフロントライン:移行計画の“実行力”が企業価値を左右する時代へ

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  2. 2025-7-15

    ESRS開示項目66%削減案へEFRAGが草案公表。ダブルマテリアリティ評価も負担軽減

    7月、欧州のサステナビリティ報告基準を策定する欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)は、欧州サステ…
  3. ISSB×SASBスタンダード改訂:実務対応の整理とステップガイド

    2025-7-11

    ISSB×SASBスタンダード改訂:実務対応の整理とステップガイド

    2025年7月に公表されたSASBスタンダードの改訂案は、IFRS S2の産業別ガイダンスと連動す…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る