米国環境保護庁、大型エンジン・車両に関する第3次温室効果ガス基準について意見を募集

8月15日、米国環境保護庁(EPA)は、中小企業代表に対し、中小企業擁護審査(SBAR)パネルに参加するよう呼びかけた。本パネルは、2030年モデルから適用される大型エンジンおよびトラックに対する温室効果ガス(GHG)要件の新段階を設定することを提案する、同庁の規則策定に焦点を当てるものである。

EPAは、2011年に大型車に対するGHG要件を初めて採用した。フェーズ1規則では、排出ガスや燃費試験ではなく、車両のCO2排出量と燃費のコンピュータシミュレーションに基づく新しい認証・遵守プログラムを創設し、性能ベースの基準を設定した。フェーズ1基準は、大型車を対象に2014年モデルイヤーから適用が開始された。そして、2016年に、より厳しいCO2基準と、ハイドロフルオロカーボン・メタン・亜酸化窒素の3つの温室効果ガスの制限値を設定したフェーズ2規則を採択した。フェーズ2基準は、2021年モデルから適用されている。

今回のフェーズ3では、すでに実施されている基本的な認証・遵守体制に依拠しつつ、大型車のGHG排出量規制の改定を提案する予定である。フェーズ3の規則案では、以下の変更が予定されている。

  • エンジンメーカーと自動車メーカーによる温室効果ガス排出削減技術の使用に関する改訂予測に基づいた、2030年モデルから適用される厳しい自動車排出ガス基準値。 新基準の策定において、EPAは、大型車部門からの大気汚染を大幅に削減するゼロエミッション車(ZEV)技術の重要な役割を考慮
  • 中小企業のための限定的かつ的を絞った柔軟性の提供

【参照ページ】
(原文)EPA Seeks Input on the Phase 3 Greenhouse Gas Standard Rulemaking for Heavy-Duty Engines and Vehicles
(日本語訳)米国環境保護庁、大型エンジン・車両に関する第3次温室効果ガス基準について意見を募集

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-5-16

    EBA、EU域内銀行の気候リスク指数を初公開

    4月25日、欧州銀行監督機構(EBA)は25日、EUおよびEEA(欧州経済領域)域内の銀行セクター…
  2. 2025-5-16

    米国グリーンビルディング協会、持続可能な建築基準「LEED v5」を発表

    4月28日、米国グリーンビルディング協会(USGBC)はLEED(Leadership in En…
  3. 2025-5-14

    ニューヨーク市会計監査官、新たな排出削減基準を発表

    4月22日、ニューヨーク市会計監査官(Comptroller)のBrad Lander氏は、アース…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る