ソーラーテクノロジー企業First Solar、米国での生産能力増強に1,600億円超を投資

ソーラーテクノロジー企業First Solar、米国での生産能力増強に1,600億円超を投資

8月30日、ソーラーテクノロジー企業First Solarは、インフレ抑制法の成立と太陽電池の需要の高まりを理由に、米国におけるPV太陽電池の生産能力を大幅に拡大するために最大12億ドル(約1,600億円)を投資する計画を発表した。

本投資計画には、米国南東部に同社にとって4番目となる年間生産能力3.5GWDCの新工場を建設するための約10億ドル(約1,300億円)が含まれており、2025年に操業を開始するという。また、First Solarは、オハイオ州の製造拠点の整備・拡張に1億8500万ドル(約250億円)を投資し、さらに0.9GWDCの生産能力を追加する予定。

新たな投資により、First Solarの米国におけるPVモジュール生産能力は、2025年までに約75%増加し、10GWDC以上になると見込まれている。

First Solarの投資計画は、今月初めに米国議会で可決され、バイデン大統領によって署名されたインフレ抑制法に基づいている。同インフレ抑制法には、再生可能エネルギーや産業の脱炭素化ソリューションなどの分野に約3,700億ドル(約50兆円)が割り当てられ、生産・投資税控除、融資、助成金を通じてクリーンエネルギーや輸送技術の国内製造を加速させるための600億ドル(約8兆円)超の投資を含む、米国史上最大の気候重視の投資一式が盛り込まれている。

【関連記事】米国上院、過去最大の気候変動投資を伴う画期的な法案を可決

【参照ページ】
(原文)First Solar to Invest up to $1.2 Billion in Scaling Production of American-Made Responsible Solar by 4.4 GW
(日本語訳)ソーラーテクノロジー企業First Solar、米国での生産能力増強に1,600億円超を投資

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る