ピザハット、米国酪農家協会と2024年までの革新的な農場レベルのサステナビリティプロジェクトで提携

8月10日、チーズを中心としたイノベーションで知られるピザハットと、その親会社であるYum! Brandsは、11,500以上の農家が参加する農民組合であるDairy Farmers of America(DFA)および乳製品サプライヤーと提携することを発表した。参加農家に温室効果ガス(GHG)排出量の削減に役立つ技術やデータを提供する。

ピザハットは、DFAおよび乳製品サプライヤーとともに、サプライチェーン内の関心のある酪農家を共同酪農プロジェクトに登録する作業を開始し、3年間にわたりFARM ES(責任ある経営と環境保全を保証する農家)の評価を通じて、農場レベルの温室効果ガスとエネルギーのフットプリント測定に参加する。ピザハットは3年後の2025年までに、ピザ用チーズの製造に使用する乳製品の50%をFARM ESプログラムに登録した酪農家から調達することを目指す。

登録が完了すると、酪農家には世界最速のラボ用乾物分析器であるSCiO cupが贈られる。これにより、酪農家は牛の飼料の乾物分析を瞬時に行うことができ、正確な栄養補給、ひいてはより効率の良い牛乳生産、廃棄物の削減、農場での温室効果ガス排出の低減に貢献することができる。

また、農場は持続可能なプロジェクトを実施するための資金を申請することができ、パートナーシップの期間中、DFAメンバーを積極的に採用し続けることができるようになる。本プログラムに参加する酪農家は、SCiOカップの使用に加えて、飼料管理の強化やエネルギー効率の高い照明など、その他の実践や技術を導入する機会も得られる。

本プロジェクトは、すべての関係者がさらなる長期的な持続可能性の目標を達成するための、より広範な戦略の一部でもある。

【参照ページ】
(原文)PIZZA HUT PARTNERS WITH DAIRY FARMERS OF AMERICA ON INNOVATIVE FARM-LEVEL SUSTAINABILITY PROJECT THROUGH 2024
(日本語訳)ピザハット、米国酪農家協会と2024年までの革新的な農場レベルの持続可能性プロジェクトで提携

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る